老犬の介護で思うこと
わが家の老犬ハナちゃんは、寝たきり状態になってはや8か月。
当初は後ろ足の硬直からはじまりました。
その間、耳の感染、膀胱炎など病院通いにも苦労させられました。
床ずれも気遣って、犬用の介護マットも購入しました。
少し前までは、上体は元気だったので、動かないお尻で振り子のように移動して目が離せませんでした。
特に排尿排便後は気持ちが悪いらしく、驚くほど動いていて後始末に大わらわとなります。
そのため夜間の睡眠も熟睡できず、長時間の外出もままなりません。
それが11日ごろから前足も硬直状態になりました。
以前から右前足の硬直はあったのですが、今回は左足です。
この伸び切った状態のままで一日を過ごします。
時々、固くなった前足をもって立ち上がらせたり、抱きかかえたりして気分転換を図ります。
耳は聞こえないので、私のほうをじっと見ていることがあります。
この状態がハナちゃんにとって、よい選択なのか?
これで幸せ?と問うてみたい気持ちでいっぱいです。
馬は足が立たなくなった時には安楽死がまっています。
友人・知人などは「世話のし過ぎ、こんなにまでする人はいない」と言います。
でも、家族として過ごした16年間を想うと精いっぱいの看護をと思っています。
いつの日か、飼い主だった夫のもとに安らかに旅立ってくれたらと願うばかりです。
ハナちゃんの視線の先に、庭のツワブキが咲いているのがみえます。