最後のアイコンタクト
昨夕、1年8か月に及ぶ介護の末、愛犬のハナちゃんが永眠しました。
静かな最後でした。17歳と8か月でした。
亡くなる数時間前、まだ意識がはっきりしているときにアイコンタクトをとりながら最後の写真を撮りました。
耳も聞こえなくなっていて、目を見ることだけが何となく意思疎通がはかれる手段でした。
この時年老いた彼女は何を感じていたのでしょうか?
最後の口呼吸の間頭をさすりながら、夫亡き後の2年間を共に過ごしてくれてありがとうという思いでいっぱいでした。
2003年5月に生まれて7月の診療記録では4・5kg可愛かった!
その後順調に成長して2013年には29kgになっていました。
1年8か月に及ぶ寝たきり状態で、今日火葬場での体重は11kgになっていました。
いつも完食だった食事が、4~5日前から残すようになり流動食に替え何とか少し食べたのですが、昨日はいつもの犬用ミルクを戻してしまいました。
あ~もうこれは死期が近いのではとその時覚悟を決めました。
昨年の12月に慣れない介護に疲れ果て、安楽死まで考えたことがありましたが、やはり生あるもの最後まで看取ろうと覚悟を決めました。
それから1年今ではすっかり介護が板につき、褥瘡も作らず三度の食事4回の体位変換とこの調子ならまだまだ生きられそうと思っていた矢先でした。
でも100歳を超えると寄る年波には勝てなかったようです。
ハナちゃんとの最後の夜をすごしながら、様々なことが思い出され眠れませんでした。
今日小さくなって帰ってきた骨壺を仏壇の横に祭り、冥福を祈ります。
きっと今頃は亡き夫と再会して、駆け回っていると信じています。
2017年5月 生前の夫とハナ