卒寿の祝い
コロナ禍で面会もままならない特養ホームで暮らしているのですが、90歳の誕生日を迎えます。
卒寿のお祝いにケーキを贈りました。せめて職員の方や入所の方たちに一緒に祝ってもらえれば幸せかと思いました。
お店の方が傘寿と間違えて書いています。
でもロウソクは90となっていましたから、まあ~よいかな。
気持ちは伝わっていると思います。
2年まえに米寿のお祝いはすませています。次回は白寿(99歳)です。
私の夫は3年まえに77才の喜寿を祝った後に亡くなりました。
長男夫婦が席を設けてくれて、人生最初で最後のお祝いでした。
心の中で涙しながら、感謝の思いでいっぱいでした。
生前夫は「80才ぐらいまでは生きたいな」と言っていましたが、傘寿の祝いはかないませんでした。
私は幼少期、祖父母に育てられました。
90才を迎えている人は私の父の妻、つまり私との関係は「夫の子」と書類上はなります。
こうしてお祝いをしながらも、私を育ててもらった祖父母に対しては一度もお祝いらしいこともせず、感謝の念もあらわさずに過ごしてきたことが今更ながらに悔やまれます。
小学校低学年の頃、授業参観や懇談は祖母がきていました。
子供心に何となくクラスメートのお母さんをみて羨ましく思った記憶があります。
母親の愛情を知らずに育った私と、亡き夫も同様にはやくに母親を亡くしています。
夫婦とも愛情表現が乏しい子育てをしてきたと、この年になって今更ながら思います。
長寿の人、短命の人の幸福度の差はどこにあるのでしょう?
紆余曲折を経たものの今までの人生幸福感は強いかな。
私も元気で卒寿を迎えられるように、一人暮らし頑張ろう!